Monthly Archive: 2019-February

痛風の原因とは?
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痛風の原因とは?

痛風は血液中の尿酸が身体の組織で結晶化して関節に貯留することで炎症を引き起こす疾患です。 一般的には血液中の尿酸の量が継続的に多い状態である場合に生じやすくなるリスクがあります。 そして痛風の代表的な症状としては、足の親指の付け根の関節に強い痛みや腫れが生じる関節炎や、しこりのようなものが生じる結節があります。 以下にこうした症状を引き起こす痛風の原因について挙げます。 痛風を引き起こす大きな原因は尿酸の蓄積であるとされており、その直接的な要因としてプリン体の関与が挙げられます。 このプリン体がなぜ痛風を誘発する要因になり得るかについて触れる前に、そもそもプリン体とは何かということについて触れます。 プリン体とは身体の活動に必要なエネルギー物質のひとつであり、また遺伝情報を伝達する核酸の構成成分のひとつでもあります。 このように身体にとって必要な物質であるプリン体は元々体内に存在しているものであり、外部からは主として食べものから補給されています。 そして細胞代謝および食べものから摂取されたプリン体が肝臓で分解されたものが尿酸であり、通常であれば尿や便と一緒に排泄されていきます。 これに対してプリン体が継続的に過剰に取り込まれると代謝産物である尿酸も多く産生され、排泄しきれない尿酸が結晶化して関節に沈着、炎症を起こして痛風という病態を引き起こしやすくなります。 つまり痛風は尿酸の増加や蓄積をもたらす原因のひとつとしてプリン体の過剰な取り込みが関与していると言えます。 またもう一つの原因としては、排出機能のバランスの崩れが挙げられます。 例えば何らかの原因によって腎臓の機能が低下しているような場合は尿酸の再吸収や排出が円滑にできない結果、相対的に増加したり蓄積する要因になり得ます。 その他にはストレスの関与が挙げられます。 心身にストレスが生じると過剰なエネルギー消費から尿酸の産生が増加するとともに、ホルモンの影響で腎臓の排泄機能のバランスが崩れて尿酸が排出されにくくなる可能性があると考えられています。 さらにこれらに加えて筋力トレーニング、いわゆる筋トレが場合によっては痛風を引き起こすことがあるとも言われています。 筋トレのせいで痛風に!?なぜなのか 身体活動において、とりわけ筋トレは顕著に筋肉の収縮を伴う運動であるということが言えます。 そして筋トレをするとなぜ痛風を引き起こす可能性があるのかということですが、ポイントとしては運動方法の違いによるものや、運動時における筋肉の代謝過程が関与しているという点が挙げられます。 こうしたポイントをふまえて筋トレと痛風の関係性について以下に挙げます。 筋トレなどの運動方法は大きく有酸素運動と無酸素運動の2つに分類することができます。 そもそも運動で筋肉を収縮させる際の代謝メカニズムとして、筋肉内にあるATP(アデノシン三リン酸)がADP(アデノシン二リン酸)に分解される過程で発生するエネルギーが利用されています。 有酸素運動は運動時に酸素が取り込まれるため、ATPからADPの分解およびADPからATPへの再合成が行われやすく尿酸の増加に影響が少ないという特徴があります。 一方、激しい運動や重量物を使うような無酸素運動では酸素がほとんど取り込まれず、ATPからADPへの急激な分解が生じることとADPからATPへの再合成も行われにくくなり尿酸の増加を招きます。 また酸素がほとんど利用されない筋肉の収縮が続けば疲労物質といわれる乳酸が蓄積してこの乳酸の蓄積も尿酸を増加させる要因となります。 上記のことから、激しい運動や短時間で大きな筋力を発揮させるような無酸素運動では痛風を誘発してしまう可能性はあると言えます。 しかしながら、運動そのものは痛風の予防や改善に有効な手段のひとつであると考えられています。 運動を行うのであれば積極的に酸素を取り込むことができて脂肪燃焼も促すようなジョギングやウォーキングといった有酸素運動を選択する方が適しています。